回答(アマーリエ):
とくに中学生は、ひじょうに難しい年頃で、いじめ問題も多いんですね。小学校までは、まだ親や先生の言うことの範囲内で動くのですが、中学になると思春期で、身体は大人みたいなのに、中身はまだまだ幼くて、とても難しくなります。
でも、そのときに、教師がいじめた子に対して体罰で対処すべきだという意見もありますけれど、私はあまり賛成しません。
中学生にもなれば、もうある程度人間的にも確立してくるので、親や先生たちが、体面を抜きにして、真剣にその子と話し合いをすることが大切だと思うのです。思春期というのは、むやみに反抗したくなるものですけれど、そのときに暴れるということは、何かしら愛情不足のことが多いのです。どこかで自分を受け止めてほしいという子どもたちの叫びなのです。ですから、暴力で抑えるのではなく、その叫びの原因を真剣に周りが考えて、もっとメンタルな部分で受け止めてあげることが必要です。
そして、いじめというのは、どちらかが悪いのではなく、ある意味で両方に問題があることが多いということも、見ていて思いました。
うちも男の子が三人いて、いじめられて、泣いて帰ってきた時もあります。そんな時は、まずは「人の手を借りずに、男なら男同士で一対一の決着をつけてきなさい」と言って返します。まずそれでやってみて、だめならば、親が入ったり、先生も一緒に入ったりということはありますけれども。
でも、まずは自分で解決していく、そのなかで生きる力というものを身につけていくのだと思います。息子の場合は、それで取っ組み合いのけんかをして、前以上の無二の親友になったことがあります。
また逆に、うちの子は腕っ節が強いのが多いので、よその子に乱暴したとか言われて、謝りに行くこともありました。でも、よく話を聞いてみると、怒りを爆発させるような卑怯なことをしたのは、相手のほうだったということもけっこうあるものです。ですからいずれにしても、まずは「それは男同士の問題だから、自分でお友だちと話していらっしゃい」と言うのです。
ただ状況を見て、危険だなと思った時には、私は「危ないから学校にやりません」と校長先生に言って、子どもを守ったこともあります。
ですから、ケースバイケースでお子さまを見守ってあげていただければと思います。