女性が本当に求めているのは物ではなく、男性の愛

殿方にも申し上げておきます。
あなた方は、これだけ幸せに、これだけいい生活をさせて、こういうふうに僕たちは、毎日毎日あなたを食べさせるために働いてきているのに、何を文句言うのだと、何が不服なんだと、よくおっしゃられるかもしれない。

でも女性は、確かに物にも執着するかもしれませんけれども、物への執着というのは、だいたい愛情の欠乏が原因となっている場合が多いのです。

あなた方が奥様を、恋人を愛するときに、理屈ではなく、感性の部分で、理不尽な女性の愛というものを受け止めてあげていただきたいのです。
理屈ではないのです。
ひじょうに女性は理屈においては、矛盾したことが多いかもしれない。

でも、ひとこと言うなら、愛を欲しがっている、
愛がなくて寂しいというシグナルとして、
外に行って、買い物中毒になったりもするのです。
女性というものは、愛というものがいちばん、幸・不幸を左右するのです。

殿方においては、仕事とか、社会と関わる目標があったのならば、逆に女性との愛という問題は、そうですね、必要ないといったら言いすぎになるでしょうか。無くても幸せに人生を生きることができるかもしれません。

でも女性は、幸・不幸を分けるのは、ただその愛する方、愛する人にほんとうに愛されているのだろうかという、その不安感、それが幸・不幸を大きく分けてしまう。それが多くの不幸の要因を産んでしまうということも事実なのです。

木花開耶媛命 「アマテラスの祈り」(2007年4月21日)より