葬儀には死者に死を自覚させるという意味がある
死んだら何もなくなると信じている場合、自分がなくなってしまうのは怖いので、魂はなかなか肉体から抜け出られません。死後の世界があることはうすうす知っていても、この世の金や土地など手放せないものがある場合、魂が肉体からスムーズに出られないものです。
肉体生命が終わったあと、葬儀という儀式をするのは、死者に自らの死を自覚させる意味もあります。実際、参列者の間に霊体として存在し、自分の葬式を見ていることが多いのです。この世のものに対する執着はなかったとしても、長年いっしょに暮らした家族と別れるのはつらいものです。もちろん肉体はありませんが、多くの場合、しばらく地上にとどまります。仏教で四十九日というのがありますが、だいたいそれくらいの日数が、地上にとどまれる限度です。そのあと霊界に旅立つことになります。
徳間書店「ガイア黎明 生きて意識ある地球はこうして生まれた (5次元文庫)」(アマーリエ著)
P153から抜粋