子どもが亡くなった時-引き止めず温かく送り出してほしい

子どもが亡くなった時-引き止めず温かく送り出してほしい

 「座敷わらし」って、ほんとうにいるんですよ。その家のお子さんで、帰りそびれちゃった子。母親の「死なないで、逝(い)かないで」という深い悲しみが、子どもが天上界に帰るのを引き止めてしまった。それからその子はお母さんの脇にいようって思って、天上界に帰るのをやめて、帰る道を失ってしまったのです。よく見るとずいぶん古い着物を着ているんですね。そしてお母さんを探しているんです。母親のほうはそれを知らずにとっくに天上界に帰ってしまい、子どもだけがその家に残っている。そんなふうに帰り道をわからなくさせたのは母親の責任です。母親の強い執着の念です。
 ですから、別れるのが辛いのもよくわかりますが、だからこそいつ別れてもいいように、今というかけがえのないときを、お互いに大切にして生きることです。そしてもしそのときがきたならば、本来は天上界がほんとうの世界なのですから、「そのうちお母さんも行くから待っててね」と言ってあげてください。思いっきり涙は流していいんです。でもその後は、やはり温かく送り出してあげてほしいなと思います。

アマーリエ 集会レポートより