喜びも悲しみも学んでこそ人の気持ちがわかる

喜びも悲しみも学んでこそ人の気持ちがわかる

 この人生は楽しいことだけではありません。愛もあり、喜びもあれば、悲しみも、苦しみも、絶望もあるのです。そういうものを通して、私たちは過去、幾転生どれだけの魂の中で、多くのことを学んできたことでしょう。傷つかないことだけを、楽しかったことだけを、喜びだけを語るのであるのならば、多くの人びととともに感動し、多くの人びとの魂を癒していくような、そのような幅のある人間にはなれないのです。幾転生の中で、喜び、悲しみ、苦しみを学んできて、人生の中における大きな交響曲のような偉大なドラマを、自らの魂の歴史の中に持っていけばこそ、多くの魂は限りない深い叡智とともに、多くの人びとの心に共感できる。多くの人びとを指導できる。多くの人びとの気持ちがわかる。そういう暖かい、優しい、慈しみに満ちた愛というものを手に入れることができるのです。間違わないことを、いつも楽しいことを、いつも正しいことを、それだけで人生を歩んでいけるほど人生は甘くないです。だからこそ、幾転生を通してどんな方であったとしても、喜びも、悲しみも、苦しみも味わってこられたのだと思うのです。
 それこそが、魂の中の最大の財産であるということを、それだけが持って行けるものであるということを、そして、その喜びも悲しみも、苦しみも知った上で、一人でも多くの人びとを幸せにしていくために、一人でも多くの方がたを本来の神の子としての原点に立たせ、覚醒していくお手伝いができるために、私たち、神の使者たちはその使命を預かるのです。

まんだらけ出版「オピニオンリーダーの女性霊」(レムリア・ルネッサンス著)
P230 アマーリエからのメッセージ抜粋