表面的な療法には限界がある

表面的な療法には限界がある

 今、あなた方は複雑な手術、複雑な薬、さまざまな複雑なシステムを世の中につくっておられます。でも、ほんとうに幸せになり、病などが、さまざまな悲しみや不安というものがなくなっていったのなら、そのようなものはいずれ、いらなくなるのです。一生懸命、発明されて申し訳ないけれども、本来は病なしという境地が、神の子人類としていちばん幸せなのではないでしょうか。
 そのような状況に人びとの心を、そして、ひとつの摂理というものをしっかり学ぶことにより、自分たち自らの心の中にある、反省と永遠の命の構造というものを、しっかり神理というものを学ぶことにより、人類は今、抱えている悲しみや不幸の種というものを取り除いていけるのです。
 それには、やはり神の教え、心の教えが必要であるということ。心の教えと共に、肉体を正常に機能していくという、三次元の法則の理解というものを通して、両輪になり手を結ぶのです。
 すべてが東洋と西洋、そして、科学と精神、信仰心、今まで両極であると言われたものがすべて統合し集大成され、そして、ひとつの神の宇宙を貫く根本的な愛の摂理、愛の法則のもとに最終的に統合されていく。そのようなものをもって、本来の神理といい、そして、それをもって、本来の叡智と申します。神の叡智と申します。
 知に偏りすぎた、知識に偏重した知恵というもの、知識というものではなく、神の叡智を皆が人生の生きざまそのものとして分け与えられ、愛を体現する神の子として、この地上生命も、そして、あの世における天上界においても、自らの愛の生命としての命を燃え立たせる。
 そのような立場に地球人、一人ひとりが戻って行けたとき、神の子としての原点に戻って行けるということ。それをもって我々の世界では、神の、来るべき神の子の住まう神の星、愛の星、地球と呼ばれるために、それこそが次の修行段階に至る、ステップアップした惑星になれる、地球の未来を形づくる。
 それを今、わたしたちが夢見て頑張っているのであると、あなた方にお伝えしたいと思います。
 すべての概念の中心は心にあります。魂にあるのです。そこからすべて出ているということ。病も悲しみも、すべてのトラブルも、そして美というものも。
 表面だけで、表面だけ何か物質的な療法だけで対処したのならば、美しくなるのではないか、良くなるのではないかとあなた方は思われるかもしれない。でも、違うということ。美、ひとつにおいても、たとえて言うのなら、女性の美においても、表面ばかり高価なドレスを着、表面だけ塗りたくり、そして、整形手術とかが流行っている現代でありましょう。
 それは真善美でいうのならば、美というものが本来、魂の中にあるということ。心の中における美としての、女性たちも、もっと美というものを、自らの魂の美しさというものにかけるようにならなくてはなりません。そうすれば思いの美しさが、その方の肉体細胞にまで影響を及ぼし、美しさというものを生み出してくるのです。今すぐには出なかったとしても、それは目鼻立ちを越え、表面的なものを越えて、あなた方は真に美しいと感じさせるものを醸し出してくることになるでしょう。
 あなた方の中にあるすべてが、魂の中にある原因により、その結果による表面であるということ。表面を治すためには、表面を変えてもだめであり、やはり内面というものをしっかりと見据える。
 その根本的なところに帰結しなければ、戻ってこなくては、あなた方は何も根本的はものを解決できないのであるということを、しっかり、しっかり学ばれることです。そして、それをその場合の、ケースバイケースに応用されて、あなた方がそれを助力してあげるということ。それはすべての仕事においても同じであると思います。ですから、医療だけではなくて、ほかの方がたにおいても、そこを感じていただきたいのです。
 原因はすべて心から発します。心の中に起きたことが、その魂に蓄積されたことが現象化されて、今現在に浮かび上がってくるということ。そして、それが現われたのならば、悪いことであるのならば、それが現われたことを乗り越えることによって、それは消えていく姿であるということ。それをけっして追わないということ。それはもっというのなら、肉体においても、若くして亡くなっていく子どもであったとしても、それをけっして、いたずらに追わないということ。
 今、理由がわからない、納得できないかもしれないけど、必ず原因結果の理念により、宇宙が貫かれているのならば、必ずやそれは意味のあることなのです。偶然は何もないのです。すべて必然により支配されていることであるのならば、現象として浮かび上がってきたことを、それはそれとして受け入れ、そして、それが現れていったときには、それを縛ることなく、どうか神の御心のもとに帰りますようにという思いで、それらすべてを、念をつかまずに離していくということ。
 そのことをもって、あなた方の人生を考えたら、どれだけ肩の荷が軽くなることでしょう。どれだけ楽になることでしょう。

きれい・ねっと 出版(kindle版 レムリア・ルネッサンス出版)
「スピリチュアルメッセージ集76 大天使サリエル」(アマーリエ著)  より抜粋