永遠の時の中で魂を成長させていく

永遠の時の中で魂を成長させていく

 そなたたちが肉体の身を持てる時であったとしても、本来は神の子としての永遠の命を持った素晴らしい神の子の神性であるということに気づきなさいという、様々な場所に転生しながら、魂を永遠の命の中で蓄えて、成長させてきた、そういう生き通しの命であるということに気づきなさいと、そこをほんとうにわきまえただけであっても、生老病死と呼ばれているものの中の多くの苦しみから人類は解放されるのである。
 そして、多くの者たちがその原因と結果の反作用というところをほんとうにわかったのならば、誰を恨むでなく、神を信じないということではなく、自らがやったことの結果を現在摘んでいるのであると思ったのならば、心の持ち方もまた変わってくるであろう。
 今なぜこのような不幸な状況に、何も悪いことをしていないのに、なんでこんなに苦しむんだという、うめくような祈りが、神への抗議の思いが上がってくる。高天原にも上がってくる。
 でも、我々は黙して答えない。黙って答えない。
 なぜならば、そなたたちが過去世でやったこと、それを今、どれだけ辛いかを学び、そして今それを償おうとしている。それが大きな、そなたたちの魂にとっての成長の時であるということを、我々は知っているから。その苦い経験を、辛いことを、我々はやめるように、余計なことはしないし、黙って悲しみの涙を湛えながら、守護霊たちは「頑張れ、頑張れ」と言って、励ましながら手を出せないのである。
 大切なことは、肉体における苦しみや、安楽なことではなくて、そういうもの一切を乗り越えながら、そういうものを通して、魂が素晴らしき学びをし、霊的な成長を遂げていくということがいちばんその魂にとって素晴らしいことであるから、それだから我々はそのような指導の仕方をする。  
 そなたたちの体の中にある、そのような思い、魂の中にある思い、それはこと細かにそなたたちが今回の人生を、最も有意義なものであると、そのように思い、自らが計画し、自らがその肉体と、環境というものは選んで生まれてきている。
 誰に強制されたものでもなく、そこに生まれることが最も深い学びであると、そしてそなたたちの仕事を、使命を果たせる場所であると信ずればこそ、そなたたちはそのような肉体と環境を用意してきているのであるということ。
 であるならば、ほんとうの真実を知ったのならば、不平不満はなく、ただただ感謝しかないはずである。
 「永遠の時の中における、魂の目での成長」という視点がないから、今の地上の者たちは、いたずらに悩み、苦しみ、本来価値のあるものを捨て去り、ほんとうの価値のあるものではない、無意味な、享楽的なものの中で、出世とか、学歴とか、お金とか、名誉とか、そういうものに奔走しているのである。
 生活を維持する最低限のものは、肉体がある以上は必要ではあるが、それ以上のものを持って人生の喜びとし、価値尺度とし、そしてそちらに向かって大成して、成功していくことのみが人生の成功感覚であると、間違った方向に努力する者たちがあとを絶たない。
 そのようなものはがらくたであると、そのようなものを手に入れたとて、そなたたちの魂がそれを通すことでほんとうに成長すればよいが、多くのものはそれにより魂を貶め、脆弱にしていってしまっているだけであるということも気づかねばならぬ。

まんだらけ出版「日の本の神ここに立つ」(レムリア・ルネッサンス著)
P56 天御中主神からのメッセージ抜粋