ドン・ファン
2006年8月25日の霊言
メソッドというのはね、伝える弟子、それを受け取る者、その能力、キャパシティ、そしてその時代が要請されているものに応じて、どれだけでもそのメソッドというのはあるということだよ。
もし、あなた方が小学校とかの教師であったと思ってごらん。クラスに生徒たちがいる。そうしたら、五十人いたら五十人には、本来は五十人の子どもたちなりの指導の方針というのがあるはずだし、その子の能力、そして発達度合いに応じて、その子にとって最善のことをマスターと呼ばれる教師たちが考えるならば、その1人の子どもたちにとって魂が覚醒していく、成長していくそのメソッドというものは、編み出して与えるのが本来のマスターであると思う。
私は、それをやっただけであって、私がまたカスタネダを使っていた時代から見て、今の時代はまた違うし、今この時代が抱えている大きな課題というものを、命題というものを、私がまたカスタネダを使ってメッセージを送った時代と違うのではないだろうか。だから、今の時代にもし私があなたという弟子を通して指導するとしたのならば、また別のメソッドがあるということである。だから、その紋切り調にひとつの言葉を聞いただけでメソッドがあると、私が覚醒するための方法論があると、あれはカスタネダがカスタネダとして覚醒するために、私が編み出したプログラムであって、最初、他の人に完璧に応用できるという課題ではなかったはずである。
彼自体の中で一番邪魔だったマインドというものは、頭でコントロールするということ。西洋社会にどっぷりとつかっていたものから、本来の素朴な彼自身の魂の中にあるものを解放していくために、そのマインドをぶち壊すために私は様々な命題を、彼に課題を与えたという、その意味において方法論はあったけれども、それは彼を指導するためにおいて出した方法論である。だから今の時代においては、今のこの時代が抱える問題、そしてあなたが、この時代を私の一派から、グループからこの時代を指導するために出てきたということにおいて、あなたは過去のことにのみしがみつくのではなく、過去の我が教え、そしてカスタネダが残した教えを学んだのであるのならば、それを持ってあなた自体の個性とキャパシティ、今までの抱えてきた経験智を通して、そして自らの霊的なパワーを最大限に出すことにより、この時代にひとつのメッセージを、ひとつの救世の事業の一助として、あなたがひとつの大いなる光を、輝きを時代に残してきてくれることを、私はあなたのマスターとして心から望むのである。