ピカソ
(1881年-1973年)
スペインの20世紀最大の芸術家。制作活動は、絵画、版画、彫刻、陶芸、舞台装置、タピストリー等広範囲にわたり、製作点数ではギネスブックに載るほどである。キュビズムの創始者として有名だが、作風は写実主義からシュールレアリスムまできわめて広い。
美術教師の父を持ち、10歳で油彩画を製作、15歳でバルセロナ美術学校の入試課題作をこなした早熟の天才である。パリに移ったのち「青の時代」 「ばら色の時代」 を経て、1907年「アビニョンの娘たち」でキュビズムの先駆けとなる。
一時古典主義的作風になるが、その後シュールレアリスム的傾向になり、1937年ドイツ空軍によるバスク地方の町ゲルニカを爆撃されたことにより、代表作「ゲルニカ」を作成。戦後も衰えることなく多作であった。
ピカソ独特のキュビズムは、ニ次元のキャンバスに、三次元の人の姿とその人の内面を描く手法であり、ピカソに見える世界が、どれだけ観る側で感じ取れるか、という挑戦であった。
私生活においては、2回の結婚、3人の女性との間に4人の子ども、また正妻以外にも愛人が何人かいた。
鑑真和上、ミケランジェロと転生している。
ピカソのメッセージ・収録書籍
- 2006.08.12 収録