障害を選んで生まれてくる意味 3つのパターン

障害を選んで生まれてくる意味 3つのパターン

 身障者として生まれて来る子どもたちの中には、そのようなハンディキャップを持っているがゆえに、先ほど質問されましたように、カルマの刈り取りということをもって、今回の人生の中で、大きく過去世のカルマを返してしまおうということのために、そのような迫害される人生というものを選んで来る場合もあるのです。
 そうすれば、一回において転生、二転生、三転生以上のカルマをいちどきに返せるということがあるのも、また事実であります。そのようなことを通して、神は私たち日常の三次元の修行場というのをお与えいただいているのです。
 ですから、個人個人におきまして、その人生の今世の肉体を持つ、用意するときの条件というのは違うのです。ですから、一概にすべての人がカルマであるというふうに言い切ってしまうのは乱暴なことかもしれません。
 過去世において何かしらの失敗をしてしまった、ないしは、ひじょうに自分以外の人を傷つけてしまったときに、ひじょうに、いちどきにカルマの刈り取りをするということのために、ハンディキャップを持って来る場合も確かにあるのです。
 それと同時に、わたくしのように、地上において特別な使命を持って、人間は本来霊的なもの、霊性こそが神の子としての人間の神性であって、肉体は、そのまとう衣類にすぎないのであるということを証しするために、そして、ひとつの時代を切り開くために、身障者にも人権を持たすために、その時代に出て来る場合もあるのです。
 それと、もうひとつあるのが、やはり自然界ですので、ある程度の事故のようなこともあるのです。お医者様がいらっしゃるのでわかると思いますが、やはり自然界の中においては、たまたま不運なための事故という場合において、お母様のおなかの中においてのトラブルというのがあったときに、すでに魂が入ってしまったあとの、事故の、出産の事故とかさまざまなことがあります。偶然のことは何もないのが大体の原則なのですが、やはり自然界に生まれていく過程においては、やはりハンディキャップというのをトラブルのように、事故のように背負(しょ)ってしまう場合もあるということも、申し上げておきたいと思います。
 大体、大まかに考えまして、身障者の方の場合は、その三つのパターンのどれかにあてはまると思うのです。
 だから多くの場合は、ハンディキャップをもった場合の方におきましては、その人生はすでに用意されているもの。ご本人が納得して、今回の肉体設計を用意されて来た。そしてそれにおいて、受け止めていただけるご両親、環境というものに対しても用意なさっておられるはずなのです。ですから、身体障がい者を持った、ハンディキャップを持ったお子さんを育てられるお母様、お父様はたいへんなご苦労があるということは、わたくしもよくよく知っておりますが、やはりそれは親子において、そのような了解済みのもとで、ともに頑張ることによって、ともに互いのカルマを返し合ったり、互いにそのような姿をもって、「世の光となろう」と言って出て来る場合もあるということを、そのハンディキャップを持ったというご本人だけではなく、それを受け止められるお母様お父様方、周りの環境の方がたに対しても、どうか自覚していただきたいと思うのです。
 けっして、そのような場合において偶然なことはなくて、病においてもそうです、すべて原因というものは、大体が生まれて来る前に設定して来ていることが多いのです。

きれい・ねっと 出版
「スピリチュアルメッセージ集51 ヘレン・ケラー」(アマーリエ著)  より抜粋