メッセージ
あなた方の中で、大切なのは自分自身の力で生きていくことであると。自分自身の個性で、今世という一度きりのかけがえのないときの中で、どのように人生のさりげない日常の中で愛というものをあふれさせて、愛あふれる神の子としての人生を生きていくことができるか。輝かせていくことができるか。
自らの愛を示すことによって、ほかの方がたの、神の子としての愛の光を啓発し、ろうそくの光が次から次へと灯っていくような、そう、キリスト教でいうキャンドルサービスのような、愛の光の点火が次々と起こっていく。そのような奇蹟というものを、そのような愛の循環というものは、もし、一人ひとりが真剣に生きようとするのでなければ、起き得ないのであるということなのです。
あなた方がやろうとしていることを、それは愛のキャンドルサービスなんだと思っていただきたいのです。
あなた方が神の子であり、愛の奔流の一筋の光であるのならば、あなた方が自分自身の光だけに気を取られているうちは、けっして愛のキャンドルサービス、愛の循環というものは、愛の光の循環というものは行われないのです。
あなた方の人生の中で、自分自らを高めると同時に、自分が与えられたことの中で、ささやかなことでもいいから、より恵まれない方がた、そして、迷っておられる方の何か一筋の力になりたい、他者を一人でも幸せにしていきたいのだというその思いの中で、ひとつでもあなた方が行動を起こしたときに、愛のキャンドルサービスは始まるのです。
あなた方を見ていると、まだまだご自分の固い殻の中にこもり、愛というものを、他者に対する展開をしていきたいという積極的な意志が見られないということなのです。
愛の中に、愛という言葉の中に、人びとがすべて統合され、まとめられていく。今まで学んできた知識、知恵というものが一度地球というるつぼの中に投げ込まれ、人びとはそれが過渡期的なものであったのだと、最終的に到達するべき愛の神理はここにあったのだと、そのような高い境地から人びとを指導していた霊天上界があったのだということ。
我々が一人ひとり別々の宗教でメシアと信じていた方がたが、実は天上界ひとつの中におかれる指導霊、大指導霊であったという事実に、人びとがほんとうの意味で認識し学んだときに、この地球規模での統一というものが行われるのです。
それには今までとは違う、次元の違う、愛による精神的なルネッサンス、大ルネッサンス運動という精神改革、革命的な、そのような価値観への離脱というものが行われなくては、人びとが、このように愛という精神のもとに統合される時代というのはこないのです。
むやみやたらに数々の知識や、戒律や、そういうものでご自分たちの純粋なる神の子としての魂を縛りに縛り、わたくしたち、神の使者の姿や言葉も聴けぬ、そのような情況をあなた方は自らがつくり出してしまったのではないでしょうか。
また新たに降りた言葉を新たな哲学にし、学問にしようと、すぐあなた方はなさろうとするかもしれないけれど、わたくしのような神に仕える端女(はしため)のような者が、このように易しい、けっして理論的ではない易しい言葉をもって、あなた方に伝えることをもって、神の国の言葉というものを、神のお心というものが、どれだけ素朴さに満ちたものであるかということを、でも、純粋さを求められるものであるかということを、わたくしはあなた方に、またあえてお伝えしたいのです。
お一人おひとりがご自分の人生を突き詰めながら、ご自分の人生と対峙しながら、答えはお一人おひとりが見つけていくことなのです。紋切りな、誰でもできるような画一的な答えで、自分自ら頭で思考することなく、与えられることをもってしか判断できない。そのような人生であるのであるなら、それは少しも力をもって、ご自分自身の人生を光らせたり、ほかの者の光を啓発するようなことなどできないでありましょう。
人生は大事な、大事な修行の場でもあるのです。
そして、この地上に生を受けている時間は永遠ではないということ、無限ではないということ。そのことを心に銘じられ、この使命を果たしていただきたいと思います。
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