ヘレン・ケラー

内容紹介

　この世に生まれると、私たちは肉体がすべてだと思ってしまいます。目に見えるものがすべてであり、死ぬと何もなくなってしまうと思い、生きているうちに楽しいことをしたいとか、他人より高い地位や多くの財産を持つことが幸せにつながると思ってしまうのかもしれません。しかし、私たちの本来の姿は目に見えない魂であり、その魂がいっとき肉体に宿って修行しているということを知ると、それまでとは違った景色が見えてきます。神の子としての魂は、何を幸せと感じるのか。それを自らに問いかける人生が始まるのです。私たちの新たな人生の始まりと言えるでしょう。今回の人生のどの時点で新たな人生が始まりましたか？　そこからあなたは何を幸せと感じましたか？　残りの人生であなたはどのように自らを輝かせて生きるのでしょう？　そのような問いかけに答えていくのが今回の人生となるのです。
　ヘレン・ケラーは三重苦という肉体の牢獄の中でもがきながら、光を見つけ出したのでした。それは、生まれる前から約束していた、サリバン先生が救いの手を差し伸べてくれたおかげでもありました。スウェーデンボルグという方が指導霊をされていたことや、十五、六歳頃に幽体離脱してヨーロッパの国ぐにを見て来ていたことなども、今回のメッセージで明かされています。生老病死は苦であると言われていますが、けっして苦ではないのです。すべてが喜びであり、神の子として愛に生きることこそが真の幸せであると、ヘレン・ケラーの人生が私たちに証しています。確かにヘレン・ケラーは光の天使でした。しかし、光の天使であろうとなかろうと、神の子として自らの人生をいかに生きるか、それが問われているのが私たちなのです。
　人生にはさまざまな困難や苦難があります。人生の初期条件が肉体的ハンディキャップというマイナスからのスタートだった場合、それをどう受け止めるのでしょう。それがカルマの刈り取りなのか、光の天使として輝くための設定なのか、あるいは事故なのか、さまざまな場合があります。答え合わせはあの世に帰ってからすればいいのです。すべてを受け入れ、その中からあなたらしく輝いて人生を生き抜くことです。真の幸せとは何か、あなた自身が自らの人生の中から答えて見つけてください。そのための羅針盤として、今回のメッセージをお役立ていただけるものと信じています。

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