原因結果の法則
原因結果の法則は、科学の世界では因果律として知られていますが、高次元の霊的世界においても、ひじょうに基本的で重要な法則のひとつです。神が創られたすべての世界で、原因結果の法則は働いていて、誰もこの法則から逃れることはできません。まず原因があり、これによって結果が現れるということです。まず最初に神の思いがあり、これによって諸々の世界が存在しているということでもあります。私たちが何かを強く思えば、これが実現してきます。もちろん、そのための努力が必要であることはいうまでもありません。また、あなたが愛を行えば、これがまたあなたに最終的には返ってきます。これもまた、原因結果の法則です。このように、すべてにおいてこの法則が働いているのです。
あなたの人生にあることが起こった時、それに対して何も原因が見つけられないと、あなたは思うかもしれません。しかし、原因は必ずあるのです。その原因は、明確に目に見える形で現れていないだけかもしれません。あるいは、あなたが生まれる前の人生に原因があることもあり得ます。何かを潜在意識レベルで強く思っていて、表面意識としては自覚していないだけかもしれません。すべて例外なく、原因は必ずあるのです。この原因が取り除かれたり、補償されたときに、現れているその結果も消えていくのです。また、あなたが、事態の真の意味を深く理解し、結果を受け入れて人生を生きていくということも大切です。
心に強い思いを抱けば、それが人生の中で実現します。これは原因結果の法則によっています。しかし、気をつけなくてはいけないことがあります。もし、この思いが愛の思いでないとき、望ましくない結果が現れるということです。それが利己的な思いであれば、結果として不幸を招くことになります。反対に、あなたの思いが愛の思いであれば、それがあなたに返ってくるということです。結果が出るまでに時間がかかることもあります。でも、必ず返ってきます。場合によっては、あなたが死んだあとかもしれません。
この原因の部分が、この世にない場合もあります。つまり、過去の人生に原因がある場合や、あなたの今回の人生計画に起因している場合です。それらの場合には、原因結果の法則の実際の様相を理解し、認識することは、やさしいことではありません。あなたが、人生を生きる中で苦しみに出会っているとき、おおよそ3つのタイプの原因があると思ってください。ひとつは、今生きている人生の中に原因がある場合。2つ目は、過去の人生に問題があって、それを償おうとしている場合。そして、3番目は、それが人生の計画である場合です。この3つは、完全に分けられないこともありますが、最初の2つについては、原因を補償するための努力が必要です。3番目は、あなたが何か重要なことを学ぶために、その苦しみを自分で用意したと考えられます。あなたの苦しみの原因がどれにあたるかは、あなたがどう認識するかにもかかっています。しかし、あなたの苦しみの原因は、この3つのタイプのどれかにあるはずです。
重要なことは、常に、あなたがあなた自身で問題を解決しなければならないということです。すべてはあなた自身の中にあるのです。他人に頼ることはできません。他人は、どのように生きたらよいかを助言することはできても、あなたの人生を生きるのはあなた自身なのです。これが神理なのです。
輪廻転生 | 霊界の構造と波長同通の法則