地獄の存在
地球の霊界の中に、地獄と呼ばれる領域が存在します。このことは、地球という惑星が、残念ながらまだそのような段階だということを示すものです。すべての魂は思いにおいて、神より自由を与えられています。それゆえ、どのようなことも思うことができるのです。たとえ神性に反すること、愛に反することであっても、思うことができるのです。そして、愛に反する思いであったとしても、私たちがそのような思いを持ち続けることを、魂の学習過程の中で神は許容されています。しかし、一方で波長同通の法則があり、ひじょうに不調和な思いを持つ場合には、魂の波動は粗くなり、低い波動となります。魂は高次元霊界の波動とはかけ離れてきます。そのような魂たちが、波長同通の法則で霊界の一部に神の光の届かない領域を形成しました。その結果、地獄と呼ばれる、高次元霊界とは隔離された領域となったのです。
現在の地球は、非常な混乱と無秩序な状態にあり、人びとの心が、ともすると、愛とは対極の方向に振れやすく、敵対心、利己的な思い、恐怖、差別意識、破壊といったマイナスの思いが渦巻いています。このような事態を招いている理由のひとつは、神によって創られたこの世界と神理に対する無知があります。いまや、多くの人が、神理を知らず、神理への否定的な思いが心を占めてしまっているのです。
しかし、間違った方向をあくまで主張する魂は、死後、もといた霊界に戻ることができません。波長同通の法則がはたらいているからです。これらの魂を一時的に収容する場所が必要なのです。これが、地獄が存在する理由でもあります。地獄とは、病気の魂を一時収容する病院のようなところでもあるのです。また、最終的に霊界に戻って来る前に、自らを反省する場所という意味もあります。現時点で地獄界が占める領域はけっして小さくはありませんが、天上界全体から見ればわずかなものです。大宇宙の中では、地獄界といわれる領域を持っている星はわずかです。多くの高度に進化した文明の星では、地球でいわれる天国しかないのです。
天上界の長期的計画の中には、もちろん、地獄界にいる魂にも愛の思いをとり戻させ、救済する計画も含まれています。彼らも、もとは光の天使であったり、私たちの仲間だったのです。たまたま思いにおいて間違いがあり、一時的に地獄という領域に留まっているだけなのですから。
人生は愛を学ぶためにある | 宇宙時代に向けて