裏界の者たちは誇りを持っている。
彼らは、自分たちが極めようとしている能力は、神が天地創造したときに使った力と同じものであることを知っている。そして、彼らは、神から与えられた能力を存分に発揮することに喜びを感じている。彼らに言わせれば、表の者たちは、神が何を期待されて自らをつくられたかも知らず、迷いの中にいるように見えるのだ。彼らには、神が自分たちに期待していることを知り、まっすぐにそれに向かって生きているという誇りがある。
裏界の者たちが地上に生まれると、どうしても自分たちの能力を発揮する方向に向かうことになる。霊界で修行して身につけたものを、地上で実際に試したいという思いが出てくるのだ。その力を発揮することが、どのような結果をまねくのかということを、あまり細かく考えたりせずに実行してしまうことも多い。その時代の社会の中で、奇異な集団と見なされたりすることが多いのもそのためである。時代の流れにうまく乗ることができれば、一気に人気が出たり、巨万の富を手にすることもある。しかし、それも長続きはしないことが多い。もともと富を手に入れることが目的ではないからだ。東洋では「天狗」と呼ばれる者たちに、よく見られることではあるが、彼らの目的は自らの能力を発揮することだけなのである。
もちろん、地上で道を間違えて、死んだ後に地獄界に行き、反省することもある。しかし、自ら偉くなりたいとか、他人の上に立ちたいという欲望がないので、魔界に迷い込むこともなく、短時間で再び裏界に戻ってくることが多い。そして、再び力の修行に励むのである。すべて彼らのしていることが望ましいとは言わない。しかし、迷いのない彼らの姿は、あなた方も少しは見習ったほうがいいのではないかと、私などは思う。
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