スピリチュアル・メッセージ

精一杯、命がけで生き抜いてみろ

勝海舟 2005年3月19日の霊言

勝海舟

紹介動画

明治維新においてもそうだった。俺なんかだって幕府の中にいたっていろんなやつ、トンチンカンなこと言ってんの、いろんなのいたよ。「開国しちゃいかん」、「開国するべきじゃない」、江戸の殿様は何百年でも何千年でも続いてくと思ってる連中もいれば、あと朝廷が最高だと思ってる連中もいるし、ね、何がなんでもみんなぶった斬んなきゃいけないと思ってるような連中もいたし・・・。いろんな人たちがいた中で、やっぱりこれは開国していかなきゃいけないんだっていう思いはどこにいたとしても、やっぱりそういう時代の先を見て、そういう精神的な種というものを広げていったらどこにいても、俺がいた場所と龍馬がいた場所と、西郷さんがいた場所と福沢さんがいた場所と、みんな違うでしょう? みんな違うところにいても、思ってたことはみんな同じなんだ。日本の将来を思ったなら、このままでいちゃいけない、と。開国して多くの人たちの中で、多くの文明国の中に入っていかなくちゃ、これから先の日本はないっていう思いはどこにいても同じだったはず。
そしたら、自分たちのいた場所においてそれぞれの動きをした。その先の未来を見通すという意味においては、見通せた連中たちだけが、あの時代を変えることができたし、社会の中でなにかしら大きな仕事ができただろうし、やっぱりそのあと名前が残るきっかけになったかもしれん。
だから、大事なのは今、どんな状況であったとしても、どういう時代を生きようとしているのか。そして、これから時代の転換点というのがいつもいつもあるわけではないけど、明治維新もそうだったけど、今回においても、ものすごく大きな、日本だけではない、世界の転換点にあんたたちはいるんだよ。その意識、わかってる?
そのことを思ったら、細かいことが、各論がどうのこうのじゃないんだよ。各論じゃあない。いっちばん大事なことを降ろさなきゃいけない。それが、神さんが言ってることさ。上の偉い神さんが言ってること。それが神仏とか一部の坊さんだの神主だのが言ってることじゃなくて、地球人みんなに共通したことを、神様が伝えようとしてる。
そして、神様の伝えてきた価値観でこれからの日本が、日本だけじゃない、日本から世界に向けてその大いなる価値観の転換を通して、地球上のあらゆる組織体系が一斉に変革しようとしてる

新撰組だろうと何だろうと、さっき言ってた白虎隊でもみんな同じだ。自分たちの中でその時代、その時代、その生まれ落ちた環境、教育、な、そのときの判断で、自分がどこに所属するかっていうこと。それを選ぶのは人間の自由意志だけれど、でも、やっぱり人間っていうのは生まれ落ちると環境に左右されてしまう。そういう弱いところもあるでしょう? その中で、各々が、何が起きようとしたかわからなかったから、精一杯自分なりに判断して、自分の所属する派閥を決めたわけだ。グループを決めたわけだ。
で、そこで精一杯生きた。それが結果的に仲間と斬り合うことになっちゃったかもしれないけれども、でも精一杯みんな生きた。生ききろうとした。そこにおいて思えば、みんな精一杯働きたい、その時代をつくりたいと思った思いにおいては、みんな同志であり、仲間であったということ。ひとつの大きなプロジェクト、計画の中の、みんな同じ仲間であったっていうこと。それを、帰って来るとわかるんだよ。
自分がいつも、殺さなきゃ、斬り捨てなきゃいけないと思ってた人間が、実は生まれる前、「一緒に頑張り合おうな」と言って、握手をして、ともに肩を叩き合って出て来た仲間だったっていう・・・。それを、生きてる限りなんとしてでも追っかけて、斬り殺そうとしてた。それが、帰って来てからわかる。でも、そのときに恨まないこと。それは、ひとつの幕が下りれば、その役割は終わるということ

明治の、いまだにドラマの中で、俺たちのいろんな役割でドラマになってるでしょう? いまだに。それはね、正しい龍馬やね、龍馬とか俺たちだけがいたからといってドラマにはならんぞ。そうだろ? 新撰組の連中がいて、西郷さんがああいう死に方をしてだぞ、白虎隊とかいろんな連中がいて、それだから、ドラマってできるんだよ。時代のドラマができる。じゃあ、白虎隊の連中が絶対間違ってたか? 西郷さんが間違ってたか? そんなことないよ。いろんな人たちが命がけで、精一杯自分の人生を生きて、自分の役割を演じたから、明治維新っていうあのときのドラマが、無血革命のドラマができたんだろう? そのいろんなところを切り刻んでは、いろんなドラマが繰り返し繰り返し放映されてくる。
でも、その中にいろんなあの時代を真剣に生きた人間たちの心意気、生きざまっていう「誠」を信じて、頑張り続けて、時代を変えようとして、自分たちの命を捨て切って生きてきた、その心意気を、現代人たちが今、ドラマを通して見ながら、大事なものを学ぼうとしてるのかもしれない。
ならね、あんたたちが生きようとしてることも、いずれこれがドラマになるっていうこと。そう思ったら、あんたたちは正しい位置にいるかもしれない。でも、いけなかった連中も・・・、前聞いたけど、神様の大きな花壇の中の花々っていう言葉を聞いたことあるけど、誰かとってもそんな素敵な表現をしてたんで覚えてるけど、その時代を彩る花のひとつなんだよ。あんたたちはね、大きな花であり、正しい花だとは思うけども、でもそれだけじゃ、神さんの世界の花壇は彩れない。
間違った人間もいる。
かみつく人間もいる。
ちょっと微妙なこと言う連中もいる。
互いに足引っ張り合って、いろんないやなこと言い合うかもしれない。
でも、それぞれがみんな真剣に、自分が正しいと思って言っている。
生きようとしてる。
その真剣な生きざまだけが、あとで人びとの記憶に残るっていうこと。
そこにおいては、何が正しいだとか、間違ってるとかっていうことを超えてる、と俺は思ってる。
自分の、まぁ今回、今世に関して、一回きりの人生をだよ、限られた環境、教育、習慣、いろんなものの影響を受けた、ちっぽけな個性を持った、ちっぽけなひとりの人間が、その中で精一杯どうやって生きようとしたか。どうやって、その中において、利害を捨てて、自分の命を燃焼させて生きたのか。そのことだけが、あとで人びとの記憶の中に残って、それが、いろんな生き方をした人たちが真剣な思いで会ったときに、ひとつの時代としてのドラマをつくってくるんだと思う。
そこにおいて精一杯生きた人間においては、正しいとか間違ってるとか、そういうことを超えて、そういう者たちすべてを通して、大いなる時代の転換点のドラマというものが、あとで語られるんだと思うよ。
俺も龍馬もね、みんなね、ドラマの主人公になろうと思って生きてなかった。自分の人生の主人公であろうとはしたよ。でも、他の人が評価してくれて、あとでこんな、なんとか大河ドラマみたいなものに出てくるような、そんなものに取り上げてもらおうと思ってなんて・・・。龍馬なんかいちばん人気者みたいだけど、そんなふうになるために生きたんじゃない。自分だって、大した人間じゃあないとみんな思ってるし。でも、精一杯時代の先を見て、己自身を捨てて、この日本をよくしたくて、精一杯生き抜いた連中。そういう意味においては、あんたたちもそうあってほしいと思う。

メッセージの一部を動画で紹介しています

霊人紹介

勝海舟

(1823年-1899年)

 近代日本化に多大な貢献した、徳川幕府の開国派の重臣。脱藩浪人の坂本龍馬に師事され、当時の白人文明圏優勢の世界情勢や、日本の植民地化を退けるための強力な日本海軍の育成の重要性を説いた。
 戊辰戦争のおり、「江戸城無血開城」という、クーデター史にしてまれに見る偉業を成し遂げ、歴史にその名を残す。
 帰天後は、指導者の集まる世界にて、リーダーシップとは何かということを研究している。霊言では、「最も大事なことは根本を押さえることで、そこから各論の価値観の変革がなされる」と、我々にアドバイスしている。
過去世は、中国三国時代を生きた諸葛亮孔明(181〜234)である。