現代日本における家庭のあり方
日向 2005年8月2日の霊言メッセージ
現代の女性たちへの女性としての生き方、または母として、妻として、親として、どのように生きていくか、このような基準と申しますか、生きる価値観というものが、現代の日本の中において混乱しているかのように思われます。そのことについてひと言お伝えしていく、それを「女性の法」として編纂していただくというのが、私の長年の悲願でもございました。
母性というものは、女性の中に神が与えられました最高の贈り物であります。男性が社会に対して、文明に対して、進歩、発展の活動的な「陽(よう)」のエネルギーを与えられておられますように、女性に対しては、「陰(いん)」と申しますか、受容的な、そして、霊界との通路というものを、子宮というものを通して与えられ、その創造性を、男性は社会に対する創造性、女性は子宮を通して霊的な、内的な神の子を宿すという創造性というものを、その体内に預かっているのです。
それを考えますと、いかに女性というものの天職の中に、子どもを産み、育み育てるということが、いかなる、ほかにいかなる価値ある職業があろうと、これに勝る神命、職業は女性にはないのであると私は言えると思うのです。
新たな地球の未来を、人類の未来をつくっていく神の子たち、その未来の神の子どもたちを、どのようにして素晴らしい子どもたちとして育み、育てていくか、羽ばたかせていくか、そのことが、ある意味でお母様の、その女性として母性をいかに表現をしていくか、その愛で包んでいくかということにかかっているのだということ、そのことをもっと深く認識していただきたいと思うのです。
本来は夫に期待し、夫を立派に育て上げるために、妻たちがエネルギーをかけなければならないものまで、夫をほっといて、夫に仕えることもなく、夫の体や、いや、それこそ食べ物やお弁当ひとつつくることなく、それをほっておきながら、すべて息子の溺愛のために、息子のためにいい学校に入れるためだけに、過干渉なまでにしがみついていくのです。そして、その果てにどうするかというと、息子を駄目にしていくのです。男としての自立心というものをすべて奪っていくのです。そこまで女性が支配的になるのです。
その中で先ほど申しましたように、思春期を迎えると、いきなり暴力が出てくるのです。それはその子どもの叫びです。魂の叫びなのです。
子どもが子どもであるということは、あなた方母親であり、父親であるところに授かった命ではあるけれども、魂自体の過去の変遷については、あなた方とは別の魂であるということ。あなた方の預かり知らぬ過去の転生があり、それなりの魂の尊厳があり、その魂の自由意志というものを、神より保証されて生まれて来ている尊い神の子の命であるということ。
その立場を親はどうしても忘れてしまうのです。
子どもさえいればいいという母親たち、父親たちがいるかもしれない。子どもを産むために、自分の遺伝子を残すためだけに、家庭というものをとらえている方たちがいるかもしれない。
そんなものではないのです。家庭の基本は男女の愛にあるのです。夫婦の愛にあるのです。その基盤が夫婦なのです。男女の深い深い結びつきは、陰陽合体というものを通して、神の愛の基本原理になっております。それが宇宙自体を創造しているエネルギーなのです。子どもに執拗に執着するがあまり、その大事な基本をおろそかにしているのが現代の夫婦ではないでしょうか。
夫婦が単位であるということ。男女が単位であるということ。その愛の中に祝福され望まれて、子どもたちは生まれて来たいという本能を持っています。そこに迎え入れていくのです。夫婦がともに手を取り合ったところに、神の子としての新しい幼い魂を受け入れていくのです。でも、その魂たちはあなた方自身ではないのです。あなた方とはまったく違う個性を、使命を、そして、天職を持った子どもたちを一時お預かりしていくのです。で、その子たちの天命を発散するお手伝いをしたのならば、あとは飛び立たせていく。
そして子育てが終わったら、また夫婦単位に戻るのですよ。
魂を、人類の魂を、成長を愛しながら見守るという姿、それは家庭の中において、魂を、新たな子どもたちを、神の子たちを授かりながら、預かりながら、その子どもたちの世話をしながら、愛しながら、その魂の成長を望んで、その彼らがその苦労の中で、苦しみながら乗り越えて一人前になっていく姿を、手を出さずに見守る。時には手を出してしまうほうが簡単なことはたくさんあるのです。手を出したくても出さない。見守っても手は出さない。それがどれだけ愛として尊いかということを、もっと今の母親たちは学ばねばなりません。子どもの数が少ないから、簡単に、自分に余った時間とエネルギーがあるから、そんな簡単に手が出せてしまうのです。出したいのです。自分自らが。
子どもよりもまず、夫を愛し、夫を大切にすることです。夫婦がほんとうに愛し合っているところに、悪い子どもは育たないのです。子どもが、やはり母親が夫をないがしろにし、父親のことを馬鹿にしている姿を見れば、そのあとで思春期以降になって、母親たちがほんとうに子育てに苦労する段階がくるのです。
父親を大切にし、そして父親は母親を大切にする。家の中でのことを任せっぱなしではなくて、やはり母親たちに対して、妻に対して温かい言葉をかけてあげてください。女性というものは言葉によってひじょうに傷つきもしますが、また言葉によってたいへん喜べる生き物でもあるのです。
女性たちの努力次第で、そして、女性たち、妻たちを理解する夫たちの夫婦愛を取り戻すことにより、今の社会の中で異常に増殖しているこのような不幸な現状というものが、大半が取り除けるということを私は申し上げておきます。
けっして見捨てない。けっして逃げない。それが愛の本質でもあります。その、神は常にそうして、忍耐の時の中で人類を育まれておられます。私たちもそうであるのならば、家庭というものを介在として、私たちの中にある神性の愛というものを学ぶために、ぜひとも家庭人として、家庭の中における役割を、神性なる役割として受け入れ成長するために、私たちは頑張っていきたいと思います。それは現代の女性たちに対しての、私の心からのメッセージであります。
書籍
タイトル | スピリチュアルメッセージ集60 日向 |
出版 | きれい・ねっと |
ISBN | ISBN-10: 4434211056, ISBN-13: 978-4434211058 |
価格 | 1,200円(税抜) |
内容 | メッセージ本文とともに、平原春彦氏による解説を収録 収録された霊言をそのまま本文にすると共に、収録に立ち会われた平原春彦氏が霊言ごとに当時の背景の解説、および使われている用語の解説をされています。これにより天上界から降ろされた一つ一つの霊言の意義をより深く理解することができます。 |
購入 | 取扱書店, ウェブ販売(きれい・ねっと) |
音声CD
タイトル | スピリチュアルメッセージ集59、60 アモール、日向 ライブ音声CD |
出版 | きれい・ねっと |
ISBN | ISBN-10: 4434211102, ISBN-13: 978-4434211102 |
価格 | 2,000円(税抜) |
内容 | ライブ音声 今回、書籍に合わせてアマーリエを通して降ろされたライブ音声を収録したCDも同時発売いたします。個人情報等の関係で、人名等に関しましては消去しておりますが、天上界からの霊言をそのまま公開しておりますので、直接、その言霊にふれていただくことができます。 |
購入 | 取扱書店, ウェブ販売(きれい・ねっと) |
同時収録 2005年7月30日 アモール 「神と愛」
2002年11月21日 天照大神 「神の子としての女性の気高さを地上に示しましょう」
2002年12月19日 木花開耶媛命 「日本神道の悲願」
2004年08月21日 天照大神 「最後の切り札をつぶさないで」
2005年07月14日 日向 「巫女の役割と霊界通信」
2005年07月16日 日向 「レムリアにおける霊界通信の特殊性」
2005年07月21日 小桜姫 「人びとの幸せのために生きること」
2005年07月28日 木花開耶媛命 「女性として妻としての幸せ」
2006年04月01日 木花開耶媛命 (タイトルなし)
2006年04月08日 日向 (タイトルなし)
2007年01月06日 天照大神 「神理の太陽が昇る国として光り輝く大和の地」
2007年04月21日 木花開耶媛命 「女性の法について」
2007年07月12日 玉依媛命 「宇宙時代に向けての恋愛論」
2007年08月02日 天照大神 「祈りについて」
2008年10月11日 天照大神 「大和心を世界に」
2008年10月13日 天照大神 「地球神道への道」